2024年度卒研配属
教員
湯 素華(タン スウファー)教授; shtang (at) uec.ac.jp
教員室:西9-601;研究室:西9-602、西9-606
キーワード
コンピュータネットワーク、モバイルコンピューティング、センサネットワーク・IoT、非接触バイオセンシング、省電力無線通信、高度道路交通システム、高精度位置測位、コンテキスト・アウェア・サービス、コンテンツ指向ネットワーク
研究の概要
近年iPhoneやiPadをはじめとする、スマートフォンやモバイル端末などの高機能・高性能なコンピュータが、身近なところで当たり前のように使われ始めています。今後、ますます、我々の知らないところで大小のさまざまなコンピュータがネットワークにつながり、それらが有機的に連携して、我々により安全で快適な生活環境を提供し、また、地球にやさしい環境や省エネルギ社会を実現するのに大きな役割を果たしていきます。当研究室では、ユーザのコンテキストに応じて通信手段・サービスを提供するコンテキスト・アウェア・ネットワークを実現するために、機械学習などを適用して研究を行っています。以下は研究テーマの例です。
- 将来のクルマの自動運転に向けて、車両どうしや車両と人が互いの情報を交換して交通事故を回避し、より安全で快適なドライブをサポートするクルマネットワーク(V2X:車車間・歩車間・路車間通信、Vehicular fog computing)に関する研究やそれを支える車両や歩行者の高精度位置測位に関する研究
- 正確な位置情報に基づいて、人やクルマの居る場所に適した情報提供を行うコンテキスト・アウェア・サービスに関する研究
- スマートフォンや身につける(ウェアラブル)センサにより人の行動や動作を分析し、安心で便利な日常生活やスポーツ上達・健康増進などを支援するウェアラブルセンサネットワークに関する研究や、無線LANの電波を利用して、体に接触せずに、呼吸数や脈拍数等を計測する非接触バイオセンシングに関する研究
- モバイル端末やセンサの消費電力を抑えてバッテリを長持ちさせるため、必要な時だけ通信モジュールを起動して短時間で通信を完了させる省電力無線通信に関する研究
- センサデータの統計値のみ利用されるセンサネットワークに対して、従来のノードごとの通信方式の代わりに、各ノードはセンシング情報を電波に乗せて同時に送信し、シンクのアンテナでデータ受信と処理が同時に行われる、非常に効率の高い空中計算 (over-the-air computation)に関する研究
- アドレスを指定して情報の取得・配信を行う従来のネットワークとは異なり、コンテンツ名を指定することで、情報(コンテンツ)の取得・配信が可能なコンテンツ指向ネットワーク(CCN)に関する研究や、コンテンツを配信・検索しやすくするためのコンテンツ解析に関する研究
研究の進め方
新しい方式やアルゴリズム等を検討するだけでなく、実際に装置やソフトウェアとして作製して目に見える形にしてもらいます。
研究テーマの決め方
具体的な研究内容は配属後に相談して決定します。
こういう人に来てほしい
ネットワークやプログラミングに深い興味を持ち、自分で考えて積極的に行動できる元気な人。
その他
- 次の日程で説明会を開催します。希望に応じて研究室の見学も可能です。もっと知りたい人や、研究室希望の人は必ず参加ください。
日時:11/7(木、16:15~17:15)、11/13(水、16:15~17:15)、11/22(金、16:15~17:15)、11/24(日、11:00~17:00)
場所:西9-606(事前にオンライン・アンケートに参加する時間帯を記入してください)。
なお、日時は変更となる場合がありますので、その都度ホームページで確認ください。 - 教員との面談を希望する人は、事前にオンライン・アンケートに、希望する面談の時間帯を多めに選択ください。後で、こちらからメールで連絡します。
- その他聞きたいことがある人は shtang (at) uec.ac.jp まで問い合わせるか、直接研究室に来てください。歓迎です。